壊れてしまった電気製品や家庭用品を分解してみるのは、結構楽しいものです。
そして、中を見ると、意外と故障の原因がわかって、簡単な修理で、生き返ることもあります。
そうは言うものの、修理しにくい商品が増えているのは確かですが、ともかく、壊れたら廃棄する前に分解するようにしていると、色々なヒントが隠されていることを発見することもあるでしょうし、それが結構楽しいことです。
近年、日本のものづくり力が落ちているという声も聞かれますが、ものづくりのヒントは製品の中にあるので、「修理した、分解した、作ってみた・・・」などの例を紹介しています。
目次
Doltzウォータージェットのホースを取り替えました
パナソニック製の「Doltzウォータージェット」のホースが破れて水漏れするので、短く切りながら騙し騙しで使っていたのですが、ついに真ん中から裂けてしまったので、市販のビニールホースに取り替えたところ、非常にうまく使えているので、その補修方法などを紹介しています。
アクリルファイバーツリー
毎年押し入れから引っ張り出してクリスマス前に飾っている電飾クリスマスツリーですが、安価なのに、単品で購入すると高価なアクリル光ファイバーがふんだんに使われています。 そして、しっかりと作られているのもすごいです。China 製です。
これを改造して、光の工作を楽しむのも「アリ」と思いますので、ここで紹介させていただきました。何かのヒントになれば・・・と思って紹介します。
LCRテスターキットの組み立て手順の紹介
2000円までで、コンデンサの容量やコイルのインダクタンス、トランジスタの簡単な特性などが測定できるChina製の LCRテスターのキットがアマゾンなどで発売されています。購入して組み立てました。充分実用になります。
半日程度で組み立てられますし、調整箇所もほとんどありませんし、ハンダ付けの練習にもなります。
テスターの完成品は5000円程度から販売されているのですが、自作品もまた愛着があります。 ぜひ、電子工作を楽しもうと考えている方はチェックしてみてください。
最安価格帯のオシロスコープを購入しました
OWONのSDS1022という2.5万円で購入できるコスパの高い機種を購入しました。安くなったものです。
発振回路などを作っていると、やはりオシロスコープが欲しくなります。安い価格ですが、非常に使いやすく便利です。
他の機種についても、使い方の基本的なところは同じようなものと思いますが、立ち上げから簡単な使い方について、注意点などを紹介しています。
安価な電子工作キットは役に立つかどうなのか?
電子工作を始めてから半年になりますが、安価なキットが沢山販売されており、すでに紹介したものを合わせて、5種類を作りました。
そのうち、役に立って使えているのが2種類で、あとははっきり言って使えません。安いのですが、あえて買う必要のあるものでもない感じで、役に立つか・・・といえば、ほとんど使うこともありません。作る楽しみだけですが、それでも楽しめます。
エレキギターのようなしくみの楽器を作ってみる
エレキギターは弦の振動を電気的に取り出してそれを加工したり増幅して音を出しているのですが、その原理を見ながら、実際に音が出るまでを工作してみました。
このページは記事を追加するごとに目次に加えていきます。
下に、このページを作ろうと思った私の考え方を書いています。
日本人は天狗になりすぎていませんか?
「日本の技術は素晴らしい」とか、日本人の優秀さを紹介する記事は、最近はよく目にします。 確かにトップレベルの製品は素晴らしいかもしれませんが、日本人として、それを鵜呑みにしていいのでしょうか。
今、日本中にあふれている素晴らしい品物の多くは外国製です。もはや、日本人がものづくりの主役ではありません。
試しに、手近にある電気製品を手にとって、裏の銘板を見てみてください。MADE IN JAPAN や日本製、国内製造・・・という文字を見るのは珍しいほどです。
日本のメーカーや会社の製品でも「中国製造」「TAIWAN」などの外国製造品が幅をきかしています。
人気の「Nintendoスイッチの本体」もMade in China・・・と書いてありますね。
ちなみ手元にある製品も、これらの全ては、日本の会社が販売している関数電卓、電子辞書、チューニング用メトロノーム、電子血圧計、ウインドシンセサイザー、卓上電卓などですが、かつては、これらの全ては国内で開発されて製造されていたものが外国製です。
日本人の「ものづくり力」が落ちている
私は製造業で働いていましたが、製造機械が壊れても、自社で直さなくなりました。
作業効率の面から、「直せない」ではなく、「直させない」という方針です。
そのくせ、掛け声は「改善改良」と言っていますので、何か矛盾を感じます。
作業マニュアル以外の仕事をしてはいけないのですから、改善改良は難しいのですが、このような仕事効率優先の仕組みが常態化してしまうと、日本の会社のお家芸だった独創性や新製品開発は停滞するのが目に見えているのですが、そういう会社が増えているのではないでしょうか?
この状態をこのまま続けていれば、日本の会社の従業員は、マニュアル人間が増えるだけで、ものづくりをする人がだんだんいなくなる・・・という懸念を持たれている方も多いでしょう。
保証期間内には壊れなくなった
日本で販売されている多くの品物は、「日本の会社名を冠した外国製品」ですが、日本の会社が商品管理をしていることもあって、不良品、初期不良品もほとんどないのはいいのですが、少し寂しい感じがします。
日本製品は素晴らしい・・・と感じる人はまだまだ多いでしょうが、中国や東南アジアの工場で製作した製品に日本の会社名を冠していることを見逃してはいけません。
メーカーに修理依頼に出した経験はありますか?
最近は有償の「長期保証」などもあるのですが、ほとんどは「購入後1年間保証」が通例で、初期不良が出なければ、まず、1年で壊れることはありません。
しかし、保証期間がすぎて、3年ぐらいたってから壊れて修理に出そうとすると、大変なことを経験されたことがあるでしょうか?
ほとんどは修理専門のサービスセンターに送って修理してもらうのですが、受け答えは丁寧親切ですが、結構な修理金額だったり、修理不能で返されることもあります。
その型番はすでに廃番になっているか、そうでなければ、新仕様の製品に変わっていますので、小さな部品1つの交換で高額を支払うよりも、新型番の製品価格を買えばかなり安いし高機能なので、あえて修理に出さないという経験もあるでしょう。
現実に、日本政府は、「製造打ち切り後7年間部品保有」を指導していますが、これだけたくさんのものが溢れ、型番もどんどん更新され、商品や部品を国内で作っていない状態で修理をしようとすると、部品の管理費用だけでも非常に高くなってしまうのは仕方がないでしょうから、つい「新品を買おう」ということになっていませんか?
使えるものはとことん使う。そのためには・・・
でも、ちょっとした修理によって製品が生き返るなら、安くなった新品を買うよりも安くあがることは確かです。
これは「ケチの精神」ではありません。
ただ、そうは言っても、最近の商品は、修理しにくくなった製品も多くなりました。言い方を変えれば、修理されにくいように作られているものが多くなっています。
例えば、今までは「ネジ止め」されていた外装は、プラスチックの「はめ込み」になっていて、どうして開くのかがわからなくなっていますし、下手に開けると、ツメが折れて、修復できないような構造も多いでしょう。
さらにまた、「メーカー修理」を原則にして、交換部品を販売していないという商品もたくさんあります。
取扱説明書等には、「必ずメーカーに修理依頼する」「危険ですので内部を開けない」「自分で修理すると、メーカーの保証はなくなる」・・・などと書かれているかも知れません。
こういう製品が故障したときが「腕の見せ所」と考えましょう。
無料修理してくれなければ、自己責任で修理すればいいことです。
たとえ「危険」「修理不可」と書いてあっても、「安全を保証しないという表示」があっても、大枚をはたいて自分のものになっている商品ですから、自分の責任で修理すればいいのです。
自分で修理して使用することは、何も問題ではありません。 もしそうでなければ、善意で「おもちゃの病院」をされている方は犯罪人になるのですから・・・。
このようなことで、ここでは、役に立ちそうな修理分解記録などを紹介していきたいと思っています。Page Top▲
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