古市古墳群の仲哀天皇陵横の藤井寺共同墓地

近鉄藤井寺周辺の古市古墳群

百舌鳥・古市古墳群と呼ばれる地域は、堺、羽曳野、藤井寺の各市にまたがっており、古代墳が散在しています。 そのうちの近鉄藤井寺駅周辺の、古市古墳群を歩いて巡る案内です。

電車を利用するのであれば、近鉄南大阪線藤井寺駅または古市駅、道明寺駅などが最寄りです。

仲哀天皇陵、葛井寺、アイセルシュラホール、野中寺、応神天皇陵などをあわせてまわることをおすすめしたいので、藤井寺駅から歩いて古市駅に着くコースでそれらを簡単に紹介します。

このコースの道中は道案内や道標はほとんどありませんし、街中は細い道も多いのですが、グーグルの地図を印刷しておいて適当な方向に歩いていっても、道に迷うことはないと思います。(この記事でも詳細地図はありません)

自家用車での利用は周辺の道が細く、駐車場所も整備されていないのであまりオススメしません。


また、私の先祖を祀る藤井寺共同墓地が近鉄藤井寺駅に近い仲哀天皇陵に隣接しており、遠方からの墓参の方も多いので、末尾に、自動車利用の墓参者のための駐車場情報もあわせて掲載しています。

  →墓参者用の臨時駐車場無料OPEN情報(通年の開放状況)にジャンプ    

古市古墳群の中では応神天皇陵がずば抜けて大きい

近鉄南大阪線藤井寺~古市駅周辺は、下の写真のように古墳がいっぱいです。
もちろん、下の地図に入れていない小さな古墳や遺跡も沢山点在しています。

堺市の百舌鳥古墳群では面積が最大の仁徳天皇陵(大仙陵古墳)が有名ですが、藤井寺・羽曳野市の古市古墳群では応神天皇陵(誉田山古墳)が最大です。

世界3大墳墓の比較表世界3大墳墓

最近は仁徳天皇陵について「世界最大」という表現は控えられているようで、「世界3大墳墓の一つ」や「日本の古墳では最大」という表現になっていますが、仁徳天皇陵はお堀部分を含めると長さは840mもあるというのですから、長さや大きさ(面積)は世界1・2を占めるお墓が百舌鳥・古市古墳群にある・・・ということになります。

この古市古墳群の応神天皇陵もそうですが、ほとんどの御陵は世界遺産であっても宮内庁が管理する「お墓」ですから、見学者のための整備は充分ではありません。

墳墓の多くも、近づくと囲いがあるものの、こんもりと土が盛られていて、木々が茂る小山のようになっているだけのものも多く、注意していないとそれが何かもわかりにくいかもしれません。

アイセルシュラホールにある移設された藤の森円墳

アイセルシュラホール駐車場横に移設された「藤の森円墳」

また、古墳見学用の専用駐車場はありません。

応神天皇陵付近も、小さな駐車スペースはありますが、充分に整備されていません。 無断駐車は近隣の迷惑になりますので、例えば、コーナン羽曳野店で買い物をしたついでに、徒歩で短時間見学する程度は許されるでしょう。

世界遺産に関係する文化庁が関与することで、今後の周辺整備に期待したいのですが、今までの宮内庁の仕事から見ると、多分、見学用の整備は当面はなさそうに思います。

古市古墳群Google earth利用  紹介文字の左端が墳墓の位置です。

近鉄藤井寺駅から徒歩で散策してみましょう

繰り返しますが、自家用車では駐車場探しが大変です。徒歩での散策をオススメします。

徒歩で藤井寺駅から応神天皇陵拝礼所まで直行すると、1.7km程度で25分程度ですので、このあたりを寄り道しながら歩いてみましょう。

おすすめの散策コースは、藤井寺駅から南へ進み、葛井寺→辛国神社→アイセルシュラホール→仲哀天皇陵→野中寺→応神天皇陵→古市駅です。

上に示すように、いくつかの古墳が点在していますので、2-3時間程度の時間を見ておくと、藤井寺周辺の見どころのいくつかを巡る散策ができます。

ただ、古墳といっても、いわゆる「古いお墓」です。

古墳の多くは3~7世紀と1000年以上前の築造で、さらに、伝承にも政治的影響がある上に、管理する宮内庁が調査を拒んできた経緯があるので、詳細も曖昧で、市や教育委員会などが作った立て札があればまだいい・・・と言える状況で、正直言ってほとんどは見どころがわからない感じですので、見学しても期待外れになるかもしれないことを頭に入れておきましょう。

世界遺産に登録されて、今まで宮内庁の管轄で閉鎖的だったのが、文化庁が関与することで、研究などが進んでいってくれることに期待しています。

ほとんどの古墳は盗掘されているという噂であり、それでも学者に調べさせないというにはおかしいことで、1国民としても、もったいない感じがするのですが、そうは言っても、当面はこれまでと同じで、宮内庁は何も動かないでしょう。

私自身も多くは巡っていませんし、正直なところ、古墳はグーグルマップで上から見るほうがいいと思っていますが、それとは別に「実際に行った」「この目で見た」ということも大切なことだと思います。

時間があれば計画してみてください。

さあ、歩きだしましょう

近鉄藤井寺駅の南側の商店街がきれたところが葛井寺西門です。そこから入らずに、すこし遠回りですが、南側の、大変立派な「南大門」から入ってくださいね。

7世紀頃の建立のお寺で、「藤井寺」という地名は、紫雲山葛井寺からとっている・・・と市の広報にありましたが、その葛井寺の修理に携わった「藤井さん」の名前がが藤井寺の起源という説があるようです。

これも「説」であり、今後はもう少ししっかりした由来になったいくと思いますが・・・。

また、年配の方には、「藤井寺」というと、近鉄バッファローズの本拠地だった「藤井寺球場」をイメージする方もおられるかもしれませんが、この場所(藤井寺駅の西側)も今は昔で、現在は、全くその面影はありません。近くですので、足を運んで変貌を確認するのもいいかもしれません。

藤井寺共同墓地周辺Google map

葛井寺参拝用の駐車場は、民営の専用駐車場が葛井寺から徒歩10分ほど離れたところにありますが、1時間500円で、超過料金も1時間単位なので少し高い感じがします。

藤井寺駅近辺では、藤井寺駅南側にある辛国神社北側(地図に丸印をつけたあたり)のコインパーキング(20分100円か30分200円が相場)を利用するのがリーズナブルでしょう。

葛井寺から辛国神社・仲哀天皇陵・シュラホールはすぐ

葛井寺の参拝後は、西門から出て南下すると、その南側すぐに右手に「辛國神社」があります。

辛国神社参道はオススメ

神社格付けから言うと、「村社」なので、特にどうというものではない神社かもしれませんが、写真のように、緑に覆われた参道は「大阪みどりの百選」に選ばれた素晴らしい神社で、私はこの参道を歩くのが好きです。

神社の200mほど南に仲哀天皇陵のお堀があります。

御陵の拝礼所は南側になるので、先に古代船をイメージした「藤井寺市生涯学習センター アイセルシュラホール」(月曜休館・入場無料)に寄ってみましょう。

歴史展示ゾーンでは考古資料などが展示されています。

アイセルシュラホールには10台程度の駐車場がありますが、ガードマンがいて利用者以外は駐車できませんので注意ください。

アイセルシュラホールから仲哀天皇陵の墳丘が見えます。

御陵の拝礼所は野中寺に向かう方向ですのでそこに寄ってもいいですが、特にゆっくり見るという景色でもないので、寄ってもよらなくてもいいでしょう。

外装が完成したアイセルシュラホール

これは、我が家の藤井寺共同墓地からあるお墓から見た、アイセルシュラホールの改修前、改修中と改修後の様子で、墓地の塀越しから見る仲哀天皇陵がかっこいいです。



  

野中寺~応仁天皇陵~南大阪線古市駅へ

仲哀天皇陵から10分ほど南下すると「野中寺」です。

道はわかりにくいですが、南下して太い道路(堺羽曳野線)沿いですので、迷うことはないでしょう。

野中寺は聖徳太子が建立した48寺院の一つで、戦火で消失して1600年代に再建されていますが、「旧伽藍」が国の指定史跡で、毎月18日には重文の飛鳥時代に作られた「弥勒菩薩半跏像」が開帳されるのですが、日が合わなかったら、伽藍にたたずんで昔に思いを馳せるだけで充分でしょう。

野中寺の前の堺羽曳野線を東にとり、応神天皇陵に向かいます。

御陵の高さはそんなにないので、近くに行かないとわかりにくいですが、林に囲まれた場所が御陵です。

御陵に近づく道はわかりにくくて、さらに、拝礼所は北側にあり、古市駅は南側になるので、ひとまず御陵に近い道に出てから、遠目に御陵を見ることにして、詳細はグーグルマップで上空からの様子を見るほうがいいと思います。

応神天皇拝礼所付近

応神天皇陵から南に進みます。近鉄南大阪線古市駅へは御領南端から徒歩で15分程度です。

以上、古市古墳群と藤井寺周辺を簡単に紹介しましたが、季節のいいときにウォーキングをお楽しみください。

藤井寺共同墓地:お墓参りのための駐車場情報

以下は、遠方から共同墓地を訪れる方のための情報です。

周辺は道路も狭くて駐車できません。アイセルシュラホールの駐車場を利用しようとすると、ホールの係員が駐車目的を確認をされ、ホール利用以外の駐車場利用はできないようになっています。

自家用車での墓参は、お彼岸、お盆、年末の下記の日に臨時の無料駐車場が開場されますので、それをうまく利用しましょう。

入口前の駐禁表示 道路は駐車禁止

墓地の前の道路を100m(上の地図を参照)北側に、十分な広さの臨時駐車場が開設されます。

一般開放ですので、墓参者のどなたでも自由に利用できます。

ぜひ、あわせて、仲哀天皇陵(古墳)やアイセルシュラホールなどを散策して世界遺産に触れるのもいいかもしれません。

お堀を巡るだけで、30分以上かかります。ホールの見学も30分程度はとっておくのがいいでしょう。

臨時駐車場の開場期間
毎年、この期間に曜日に関係なく無料開設されます。
臨時駐車場入り口に立て看板が設置されています 臨時駐車場の入口
結構広い駐車場スペース 臨時駐車場

一時期は、簡易トイレも置かれていましたが、現在はトイレがありません。

トイレについては、私は、シュラホールの入り口を入ってすぐの左側にあるトイレを借りています。(敷地内ですが、館外にあって、休館日でも利用できます)

墓参用臨時駐車場ですが、ここに示されたお彼岸、お盆、お正月前以外の時期は、駐車場入口が閉鎖されていますのでご注意ください。

いつでも駐車できる一般有料駐車場は「辛国神社」北側にあるコインパーキングが最寄りとなります。

上の地図の丸印付近で、合計50台程度の駐車ができますが、このあたりも墓付近と同様に周辺道路は狭くて一方通行も多いので、カーナビを利用するようにしましょう。
(このあたりの駐車料金の相場は、20分100円か30分200円です)

葛井寺参拝用の民間駐車場はやや遠いですし、かなり高いのでおすすめしません。(経営者さんすみません)

最近の墓地の様子を少し紹介します

お墓の正面入口 入口
お迎え地蔵さん お迎え地蔵さん
六地蔵さん 六地蔵さん
六地蔵の説明 六地蔵さんの案内
委員さんの表示板 お世話いただいている委員さんの表示板

最後に 駐車場前で地酒屋さんが店を出します

臨時駐車場がオープンする時は、駐車場前の「藤本雅一酒造醸」のシャッタを開けて、地酒が販売されています。

写真で、煙突が見えているところあたりに、販売店舗(常設)もあり、少し高級な地酒もあります。

私は年に4回、駐車場がオープンしているときに自家用を利用して墓参しますが、店を出していないときのほうが多いですが、目についたらおみやげにどうぞ。

藤本酒造醸 地酒屋さん


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