このHPでは5Vの電源があればほとんど問題ないのですが、ここでは、工作を兼ねて、3端子レギュレータを使って「12Vの電源」を作ってみました。
実際に使おうとすると、いろいろな問題に対応する必要があります。
例えば、電流に対する発熱対策や、直流の品位などを検討しなければいけませんが、そこまで考えるなら、市販のものを利用するほうが簡単確実です。
しかしここでは、「作って楽しむ」ということで、いろいろ考えながら自作をした様子を紹介しています。
今回は、12Vの定電圧電源を作りました
三端子レギュレータには、目的の出力する電圧以上の電圧を供給する必要があり、たとえば5Vが欲しければ、5Vより少し高い電圧(6.3Vなど)を加えて、3端子レギュレータで安定した5Vが取り出せるようにします。
ここでは12Vが欲しいので、手元にあった、実測で15.75VのDCアダプターを使って、三端子レギュレータのデータシートにある回路を参考にして「12Vの安定化電源」を自作しました。
(参考事項)
市販されている、三端子レギュレータの部品型番は、どんどん在庫状況も変わっているようで、この「78012AP」は、すでに、販売されていないかもしれません。 しかし、ほしい電圧と電流値のものを探せば、型番が違っても問題ありません。
秋月電子さんのサイトを見ると、NJM7812FA(12V1.5A)、L7812CV(12V1.5A)などの、代替えできるものがたくさん販売されています。
いずれも100円以下ですので、探してみるといいでしょう。
また、12Vの定電圧を得るためには、12Vより高い電圧を入力する必要があるのですが、あまり高すぎると、電圧を降下させた分が「熱」となり、効率が悪くなることを頭においておいてください。
また、オペアンプに用いる負電源用の三端子レギュレータがあります。ここでは正電源用のものを使いますので、購入する際に知っておくといいでしょう。
そして、たとえば1A用であっても、電流を流すと発熱しますから、(私の感覚では)仕様の半分以下の電流で使うのが安心 … ということになります。
あえて作る必要はありませんが、製作は簡単です


この回路自体は、「三端子レギュレータ78012のデータシート」に掲載されているものを参考にして、手持ちの部品を使うように回路を変更しています。
たとえば、データシートでは ①の入力側 0.1μF は、0.33μF でしたが、0.33μFの手持ちがなかったので 0.1μFにしています。
ここでは、15.75V の電圧が出ているAC-DCアダプターをつかって、12V・1A用の三端子レギュレータ(78012AP)と数個の部品を取り付けただけのものです。
これだけで安定した電圧として使える電源になります。
コンデンサ①はサージ除去用で、②③はリップル除去用です。
ダイオード1JU41 は逆電圧の対策用につけているもので、手元にあったものを使っています。
ダイオードは、使用する電圧の10倍以上で、使用する電流値が1A程度のものであれば、整流用、ショットキー、スイッチングなどのダイオードが使えます。
ちなみに、AC-DCアダプター(入力側)のリップル(交流電源の影響)は約4%で、この12V出力側のリップルは2.5%でした。
もちろんこれでは、高音質のオーディオ用などには不十分ですが、一般的な電子工作の用途ですので、「5%以下でOK」として、この回路にしました。

ここに書いた部品でなくても、細かいことは気にせずに電圧と電流が十分なら、どれでも問題なく使えますし、数少ない部品ですから、参考になるところを見て、作ってみてください。
いくつかの注意点があります
この0.1μFは、できるだけ三端子レギュレータの近くに取り付けます。
また、②③のコンデンサ容量については、大きなほうが特性は良くなります。
しかし、10-1000μF と値を変えて、オシロスコープで出力波形の違いを見たのですが、見た目では大して違わなかったので、手持ちの部品を使いました。
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実際に回路に組み込む場合の要検討事項
上に書いたリップル値ですが、負荷が増えると悪化します。
また、平滑コンデンサが小さいと、負荷が増えると電圧降下が生じますから、これもよくありません。
実際の回路に組み込んで使う場合は、出力電圧は確認して使ってください。
ただ、実際に機器に使用する場合は、余裕のある設計をしなくてはなりませんが、個人的で実験的な使用ですから、細かいところまで検討していません。
しかし、データシートにある回路ですから、大きな問題は出ないと思います。
オシロで波形を見て100μFにしました

これで見ると、1μFで良さそうですし、100μFのほうが直線でないのですが、下のグラフのように、電流が増えるとリップルが増えるので、できるだけ大きな容量がいい … ということで大きい目にしました。
さらに、下のグラフのように、少し電流が増えるとリップルが増え、出力電圧の低下もありますので、20mA以上の電流では、今回の回路の 100μF では小さすぎる感じもします。

しかし、ここでは、簡単な個人で使用する30mA以下で使用する実験用の電源ですから、上の回路で問題ない … としました。これらについては、用途に応じて検討する必要がありますね。
オシロスコープがあると非常に便利です
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もちろん、日本製や高品質品は高価ですが、私の購入した安価なオシロスコープについては、こちらの記事で紹介しています。


