最小限の工具・部品を準備をしましょう (1-3)
このHPでは自分で楽しむ電子工作のヒントを紹介しています。初めての方にも馴染みやすいアナログの直流回路がほとんどです。
電子工作の楽しみ方にはいろいろありますが、LED、DCモータ、トランジスタ、リレー・スイッチなど、これから使おうとするものは、事前に購入して揃えておくと、意外なアイデアが具現化できるかもしれません。
すでにこちらで私の購入品例を紹介しましたが、私の場合は、「電子工作を始めよう!」と考えた早い時点からいろいろなものを購入しました。
記事を書くのに、いろいろなことを試す必要もあって、余分に購入していますが、HP記事内の必要部品に限ると、部品代としては下表よりもさらに小額になるので、電子工作を楽しむためだけでは、大したお金を使うことはないでしょう。
電子工作を楽しむためには、このように、工具類や小物類を除いた購入部品はそんなに多くなく、価格も高くないのですが、これで結構楽しめます。
「安く楽しむ」ことにして、できるだけ最初から道具や部品類を揃えずにスローペースで初めればいい・・・というスタンスで考えれば失敗もしないでしょう。
道具類は、一度購入すると、長い間使いますので、しっかりしたものを揃えたくなるでしょう。 そして、電子部品類も中国製の安いものもたくさんあるので、それなら購入しておいても・・・と、ついお金を出してしまいがちですが、これでは、「安く楽しむ」ということにはなりません。
「必要なものは必要になったときに調達する」ということをいつも頭においておきましょう。
本から入った私の失敗
電子工作を始めてHP記事を書こう・・・と思ったので、間違ったことを書いてはいけない・・・と、最初に書籍を購入しました。
しかし、正直言って、座右に置いてわかりやすくて身になる本というのは意外ですが、出会えませんでした。 むしろ、「教科書やしっかりした専門書」が意外に役に立っています。
本を多読するよりも、趣味で電子工作を楽しむだけなら、WEBの記事にも丁寧に書かれたものがたくさんありますので、それと内容のしっかりした書籍を併用するといいでしょう。
そして、書籍の次は、電子工作の実験をしやすいようにと、Amazon で定電圧電源と安い部品セット部品類(トランジスタ、抵抗、コンデンサ)を購入しました。 これは正解でした。
しかし、あわせてAmazonで安く売られているキット類を数種類購入して片っ端から組み立てたのですが、これは概ね失敗です。(こちらに記事を書いています)
部品類は、大阪の日本橋の電気街へ行き、デジット(共立電子)、マルツ、千石電商さんなどで、さらにWEBで、主に、秋月電子さんで部品類を購入したのですが、これらは結構安いのに驚くぐらいです。
少数の部品なら、秋月電子さんなどのWEBサイトで購入すれば事足ります。
ここでは、①購入・入手方法など ②道具類・工具類 ③電子部品パーツ について、BESTなものではありませんが、私の気づいたところなどで参考になれば・・・
購入・入手方法
1.やはりWEBで購入するのが便利?
私は大阪府在住なので「電器の街 日本橋」まで行って買い物をすることもありますが、多分、初心者の方が店舗に部品を買いに行くと、まず、どこに何があるのかがわからなくて戸惑ってしまうでしょう。
店舗の良さはあるのですが、時間、手間などを考えると、やはり、私も、WEBを利用することが多くなってしまっています。
どんなものを扱っているのか、一度、さらっと、HPを見ておくといいでしょう。
秋月電子: http://akizukidenshi.com/
マルツ: https://www.marutsu.co.jp/
共立: https://eleshop.jp/shop/
WEB上での購入は、不具合もなく、心配することはありませんし、小口で購入しても、きっちりと分類して送ってもらえますので、非常に助かっています。
個々の部品は、私は、秋月電子さんのサイトが探しやすいと思いますが、ともかく、買いやすいところを見つけて、まず、一度、試しに買ってみれば意外と便利で買いやすいことがわかるでしょう。
送料が高い感じもありますが、店舗に買いに行くにも、電車賃や時間がかかるので、ある程度まとめて購入すると「もったいない感」は和らぐでしょう。
2.Amazonサイトは最強だけれど・・・
近年のAmazonは、上位にあるのは、中国製品が多いですね。
もっとも、品質に問題はありませんし安いものの、大量販売品が多いことや、発送日をチェックしておかないと、到着までに長期間かかることもあるので注意しましょう。 「カスタマーレビュー」などを参考に購入しましょう。
このHPで取り上げる電子部品の多くは汎用部品ですので、「Made in China」でも、特に問題がありません。
今は「日本製が良い」という時代ではなく、China製が最強です。そして、すでに、「品質に問題ある・・・」という時代ではなくなっていて、日本のメーカー製品でもChina製造が非常に多いですし、むしろPure Japan製を探すのは困難かも知れません。
ただ、Amazon 商品での問題は、中国の企業の品物には、書いてある「日本語が怪しい」し、「表示」や「取扱説明」が不十分な点と、不良や不具合時の対応に不安がある点などは払拭されていません。
機械和訳で意味が読み取れないものも多いので、「日本語取説あり」と書いてあっても期待してはいけません。
さらに、中国本土や台湾などから直接郵送される商品も増えています。
これらは、送料無料でさらに値段も格安品が多いのですが、2週間以上(物によっては、1ヶ月以上も)待たないと入荷しないものもありますので、急ぐ場合は「時は金なり」というように、「安い」ことに気を取られないようにしなければなりません。
特にAmazonの場合は、取扱商品が多く買いやすいのですが、隅々までチェックするようにするようにしないと思わぬ落とし穴がストレスのもとになることもあります。買う側もしっかり見る力を持たなければなりません。
このHPではアマゾンや楽天その他、私が購入した製品のページなどにリンクを張っていますが、しばしば、それが欠品になっていたり、販売会社(送り先)が変わってしまう場合もあるようです。一応、定期的にチェックをするようにしますが、あくまで参考程度の情報として捉えておいてください。
2.道具類・工具類
書籍の多くには、「お金に余裕があれば、良いものを購入しましょう」と書いてあります。
確かに、そうするのが無難です。 しかし、すでに購入していたり、予算の問題があったり・・・でどうしても安いものを買ってしまうのが人情でしょう。
私も「安物買い」です。 安物レベルから見た購入のポイントなどを、私の例で紹介しておきます。
1.はんだごてとその関連
ハンダゴテは絶対に必要になります。ハンダゴテ、ヤニ入りハンダ、ペースト・フラックス類があれば当面はどうにかなります。
新規購入や買い替えの場合は、「温度調節付きのはんだごてセット」がおすすめです。
私が購入したものは中国製の60Wのもので、先端が取り替えるようになったものですが、2000円程度で、「コテ台」や吸い取り器その他一式がついています。
私は、それまで30Wの昔のタイプを使っていましたが、新しく購入したこのセットは、手持ち部分から先端までの距離が短くて持ちやすく、コテ先が細くて使いやすいので、結構気に入っています。
300℃少しの低めの温度に温度設定して普通の鉛入りのハンダを使っていますが、その時の消費電力は実測で約20Wですが、少し大きいものをはんだ付けする場合は、先端のチップを付け替えて、温度を350℃以上にあげて使います。
Amazonのハンダゴテへのリンク
を貼っておきます。
【無鉛ハンダについて】
ハンダの「鉛Pb」は健康に悪いということから、鉛を含まないものが推奨されていますが、無鉛のものは融点が高いので、最初のうちは、「共晶はんだ」と言われる錫Sn60%ものを選ぶのがいいでしょう。
これは、無鉛はんだよりも「溶けやすく固まりやすい」ためで、最初はそれを使って、ある程度使い慣れてから「無鉛はんだ」を使うのがいいでしょう。
余談ですが、この「鉛」だけが身体に悪いのではありません。
例えば、バナジュームや亜鉛といった、サプリメントで言われている「身体に必須の元素」といえども、取りすぎると危険です。金属類の摂取は 「良くない」と考えておくのが安全です。
金属自体は有毒のもののほうがおおく、「金属蒸気」のほとんどが身体によくありません。
ハンダ付けの際には、目には見えませんが、無鉛ハンダからも金属煙が飛び出していますので、それももちろん健康によくありません。
さらに、ペーストの煙も無害ではないので、換気を良くして、蒸気やニオイを吸い込まないようにしなければなりません。
ともかく、ハンダゴテをつけっぱなしにしておくのは避けましょう。
2.工具類
工具の新規購入はできるだけ控えて、手元にあるものを使うようにするぐらいで丁度いいでしょう。
ここでは詳しく紹介しませんが、Amazonのページの工具例
を見ていると、結構安いですし、色んなものがあります。見ているだけでも楽しく、購買意欲をそそるかもしれません。
ただ、使いやすいサイズや品質に好みや違いがあるので、ホームセンターなどで、本当に必要なものを、自分で手にとって、単品で揃えたいったほうがムダもなく、使い勝手がいいのは間違いありません。
専用工具がなくてもその他で代用できる場合も多いので、使う頻度が増えてきて、必要だと感じた時に購入するぐらいで十分間に合いますので、事前に揃える必要はありません。
私がよく使うのは、①ラジオペンチ・ピンセットのような「掴むもの」 ②カッターナイフ ③ニッパー・文具バサミのような「切るもの」 があれば、このHPのものの工作では、当面は、いろいろな工具は無くてもほとんど不自由になることはありません。
その他には、道具よりも、意外に「保管・整理」についてイメージしておくのが重要な気がします。
「部品入れ」などの部品を整理しておけるケースなどについては、早めに考えておくといいかもしれません。
パーツ類を購入していくと、結構それがごちゃごちゃしてきます。バラ(単品)のパーツ類はもちろん、小さなプラスチックケースに入っているものでも、それらはすぐに雑然としてきます。
そのパーツや工具類は手元において、いつでも出せるようにしておきたいので、100均の整理ケースなどを揃えて買っておくか、レターケースなどの固定式にするか、道具箱のようなものにするか・・・ それらをあらかじめ整理できるように考えておくと、意外と作業がはかどることになるでしょう。
頭の片隅に記憶しておいてください。
3.電子部品パーツの購入
私は、店舗で購入する以外は、WEBを利用しますが、すべてのサイトで同じ品物があるということはありませんし、価格もかなり違いますし、勝手も違います。
秋月電子: http://akizukidenshi.com/
マルツ: https://www.marutsu.co.jp/
共立: https://eleshop.jp/shop/
アマゾン: https://www.amazon.co.jp/
注意しないといけない点は、(何回も言いますが)電子部品類は「安い」と言って余分に買っておくと、知らない間に「ゴミ」のように溜まってしまいます。
送料が高くても、こまめに「必要なものだけ」を買うことに徹する気持ちでいる程度が丁度いいと思います。
その他、意外と気づかないけれど便利なもの
特になくてもいいものですが、便利で気づいたものを紹介します。
【拡大鏡】
小さな電子部品の銘板や表示は非常に見にくいものです。私は、小さなルーペと大きいレンズの虫めがねの他に、拡大鏡つきスタンドやマイクロスコープを使っています。
年の割には良く見える方ですが、それでもこれらを結構使います。若い方でも拡大鏡は重宝すると思います。
高倍率のルーペをすすめるWEB記事もあるように、トランジスタやICに表記された小さな文字を読まないといけませんので、きっと、たびたびお世話になるでしょうから、気に入ったものを探すと愛着があって長く愛用できるかもしれません。
ルーペ付きスタンド、100均の虫眼鏡、マイクロスコープなどを使っています。
この「マイクロスコープ(約4000円)」ですが、パソコンのUSB端子に挿して、Windows10であれば、「カメラ」という内蔵アプリを立ち上げれば、すぐに使えます。
【その他】
私が使っているもので「あったらいい」と思うものでは、ここでは、「カッティングマット」「デジカメ」「ノギス」をあげておきます。
以上長々と私の例を紹介してきましたが、次のページからは、手を動かしていこうとおもいます。
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